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歯の虚、心の虚

今年に入ってから毎週欠かさず虫歯の治療に専念しているのだが、治療されずに放置され続けていた一番奥の虫歯があった。 かなり奥まった場所に生えているので、歯ブラシが届くことがなく、結果、歯の側面が大きく抉れた虫歯となった。 虫歯自体もかなり神経に近いようで、手の施しようがなかったらしく、他の虫歯の治療を優先的に進め、奥歯は後回しになっていた。

治療中の最中、歯磨きのレクチャーも受け、一日に一度だけだった歯磨きも、一日2から3回するようになった。 一応小康状態だったものの、冷たいもの、そればかりではなく、常温の飲み物も滲みるようになっていた。

あまりに痛いので伝えてみると、神経を抜くという選択を迫られることになる。確かに我慢できなくなってきているので、「抜いてください」って言うことにした。

抜く治療は一回で終わったが、歯に空洞ができているとのこと。 また、歯髄を抜いているので、歯に栄養が供給されず、枯れ木となっているとも言われた。 歯の感覚がなくなっていて、さらに口の中は歯医者特有の薬の味がした。 「もうこの歯は死んでいるものなんだな」と感覚でわかる。 固いものはもう噛めないし、ものを食べるのにもいちいち気を使わなくてはならない。

失って初めて、わかる感覚があった。

もうこの歯が死んでいるということもあり、80歳まで(生きているかどうかわからないけれど)20本の歯を残す8020運動があるが、早くも1本の歯が残れないことがほぼほぼ確定した。 この現実から、やっぱり残されている歯をきちんと守らないといけない。そう感じた。 今もすでに片手では足りないほどの数の虫歯が想定される歯だが、守れる間に守らないといけない。