猫、エビ、通勤カバン

「背筋は伸ばしたほうがいい」

そう何度も言われていたけれど、結局背筋は治らないまま、生涯猫背を続けていくのだろう。多分これからも猫のような丸まった背中でキーボードを叩き続けるし、なにかに怯えるように丸まったまま一人都会の街中を歩いているのだろう。 椎間板ヘルニア怖いと身近な人に言われた時でさえ、背中は丸まったままだった。 よくないなぁとわかっていても、なかなか生活習慣は変えられない。 不断の努力、というのは、とてもむずかしい。

エビのように丸めて都会に身を潜めてしばらく、通勤カバンが欲しくなった。 都会では満員電車がすごい、実家にいた時も結構な密度だったのだが、都会だと入れるか入れないかレベルの中、リュックを抱えて乗らなければいけない。 背中に分厚いものがあれば、それだけで顰蹙を買うことになる。 なので、背負うものはできるだけ薄いほうがいい。二段の弁当箱と水筒さえ入れば、あとは細かいものばかりなのでなんとかなる。

この前、稟議で出したManhattan Passageのかばんの下見に行った

rakugou.hatenablog.jp

現行のものが上記と比較してかなり厚いと思ったので、ほぼほぼ購入を決意して向かった。 が、結局トータルの厚み的にはそこまで変わらなかった。 今までの奥行きを計測していないから詳細は不明だが、おそらくかばんの形が起因しているのだろう。 今のかばんは(一応黒一色ではあるものの)かなりカジュアルなもので、自転車のヘルメットなんかをかばんに入れるのにちょうどいい形状をしているのだが、見かけ以上に出っ張っていない。 考察したら、下記のような感じだった。

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背筋を伸ばすと、上半身が若干後傾になるので、その分末広がりな三角形をした現行のバッグが、奥行きが幾分か短くなっている。 なので、見かけ以上に薄くなる、つまり、Manhattan Passageとほぼほぼ変わらないということがわかってしまった*1。 背筋を伸ばしていると、自分の体まで薄くなる。 ここまでのメリットは想定していなかった。 満員電車で生き残るために、背筋を伸ばして生きていこう。 大都会の片隅で、そう思った。

*1:それでも、心持ちManhattan Passageの方が薄くなるというのは事実だが、買うまでかなぁという状態までなっていた。